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令和5年度 基本方針

1 社協をめぐる状況

 
 新型コロナウイルスは、変異を繰り返しながら第8波まで感染拡大を繰り返し、その影響で、地域活動は休止や縮小を余儀なくされ、思うような活動が行えないまま3年以上が経過しました。この間少しずつ行動制限の緩和がなされ、今春での感染法上の位置付の見直しが議論されるなど、ウィズコロナ・平時への移行の動きが加速されようとしています。
 このような状況下で、国では、社会全体でこどもの成長を後押しするために「こども家庭庁」を創設、来年4月には改正児童福祉法の施行を予定しています。また、コロナ禍において全国の社協を窓口に実施した特例貸付が償還開始のステージに移る中での生活困窮者の生活再建を支援する相談支援体制の強化や、多発する自然災害を背景にとした都道府県社協における「災害福祉支援センター(仮称)」の設置や災害ボランティアセンターを含む支援ネットワークの連携強化が議論されています。
 そのような中、京都市では、危機的な財政状況に対応する「行財政改革計画」に基づく取組が5カ年計画の中間年を迎える一方で、「地域共生社会」の実現に向けて地域住民の複合・複雑化した支援ニーズに対応する断らない包括的な支援体制を整備するため、相談支援、参加支援、地域づくりを一体的に実施する国の施策、「重層的支援体制整備事業」の実施に向けた議論を加速させています。
 また、京都市社協では、「京都市の社協基本構想」を具体化するための推進計画を中間点検において見直し「多様な主体とのまちづくり協働実践」「権利擁護と参加支援の促進」などの実施方策を策定、基本目標である「共に生きる福祉のまち『京都』の実現」に向けて、地域福祉を推進する中核的な団体として、市民の信頼と公益的使命に応えていくよう取組むとしています。

2 重点課題

 このような状況において、令和5年度は「第4期山科区地域福祉活動計画」(R2~R6年度)の4年目に当たることから、基本目標に基く以下の2点を重点課題として取組を進めるとともに、次期計画策定に向けた準備を行います。

(1)みんなが、地域に役割や生きがいを持って福祉のまちづくりに参加できる取組を進め、災害時の助け合いにも活かせる強いつながりづくりの推進

 コロナ過で休止・縮小を余儀なくされた学区社会福祉協議会の取組をはじめとする地域福祉推進団体の活動について、継続的活動や活動再興に向けた支援を強化します。また地域福祉推進における車の両輪である民生委員・児童委員をはじめ、行政や関係機関、施設等とのネットワークを活かして、様々な組織・団体・企業等との協働や、多様な人の参画による実践が生まれるような支援を強化、災害時の助け合いにも生かせる強いつながりづくり、共生のまちづくりの実現にむけた住民主体の地域福祉活動の促進を図ります。
 
(2)さまざまな個人・団体・関係機関などが地域でつながり、住民の暮らしの充実や安心を実感できる仕組みづくりの推進

 孤独・孤立やコロナ禍で顕在化した生活困窮といった課題への対応をはじめ、制度の狭間や複合的な課題を抱える方への寄り添い支援と当事者を主体とした参加支援を充実します。また日常生活自立支援事業の着実な実施と成年後見制度との連携による利用促進など権利擁護の向上に努めます。さらに生きづらさを抱えた方への理解促進や社会参加の機会の創出、福祉教育の強化などを図ることにより、地域の福祉力の向上に取組ます。

事業概要

企画広報事業

第4期山科区地域福祉活動計画の推進

啓発事業
 ①第29回山科社会福祉大会
 ②kyotoこころつながるプロジェクト(市社協と共催)

福祉情報流通事業
 ①機関誌「Be-Vo」
 ②インターネットからの情報発信

研修事業
 ①地域福祉活動実践交流会

福祉総合相談事業

福祉関係団体・施設への支援
 ①福祉関係団体事業助成
 ②福祉施設事業助成

ネットワーク事業

地域福祉ネットワーク
 ①山科区地域福祉推進委員会
  ⅰ 山科区の地域福祉を考える集い
  ⅱ 地域福祉の課題や活動事例、地域における公益的な取組の把握、共有、発信
  ⅲ 山科区福祉総合マップ
  ⅳ フリースペース「みんなの家★山科」
  Ⅴ 「子どもへの食事提供支援事業」(仮称)の創設・実施
 ②山科区民生児童委員会との連携
 ③山科区共同募金会との連携(共同募金運動への協力)
 ④行政関係ネットワークへの参画

高齢者福祉ネットワーク
 ①地域包括支援センターとの連携
 ②権利擁護ネットワーク会議
 ③山科区在宅医療・介護連携支援センター運営委員会
 ④山科・介護者の会「はげましの会」の活動支援
 ⑤高齢者等見守り活動企業連携事業への協力

障がい者福祉ネットワーク
 ①東部障害者地域自立支援協議会
 ②山科こころの健康を考える会
 ③知的ハンディのある人を支える合同研修

子育て支援ネットワーク
 ①やましな子育て支援連絡会
 ②山科区要保護児童対策地域協議会
 ③やましなっこ育ち・学び応援事業実行委員会
 ④障がい児の余暇支援事業(あそびの広場)
 ⑤山科子育て応援団の活動支援
 ⑥あそぼランド
 ⑦子どもの居場所づくり「支援の輪」サポート事業の推進

学区社協支援事業

学区社協台帳の更新

学区社協重点目標の推進

学区社協活動総合推進事業の推進
 ①学区ボランティアセンターの設置
 ②学びあう活動
  ⅰ 福祉調査の実施
  ⅱ 福祉相談事業の実施
  ⅲ 福祉研修会の開催
  ⅳ 広報紙の発行
 ③ふれあう活動
  ⅰ 当事者の仲間づくり事業の実施
  ⅱ 当事者と地域の交流事業の実施
  ⅲ 学区の居場所の設置運営
 ④支えあう活動
  ⅰ 見守り活動の実施
  ⅱ 寝具クリーニングの実施
  ⅲ ふれあい配食の実施
  ⅳ 災害時要配慮者支援訓練の実施
  ⅴ ちょいボラの調整
 ⑤重点事業の実施

健康すこやか学級事業の推進
 ①健康すこやか学級
 ②介護予防研修会

京都市避難行動要支援者名簿の活用による見守り活動への協力

ボランティアセンター事業

活動振興援助
 ①ボランティア活動資材の整備及び貸出
 ②福祉の保険の取次
 ③ボランティア団体活動助成

相談及び助言
 ①ボランティア活動に関する相談対応
 ②知恵シルバーセンターを活用したコーディネート

情報の収集・啓発
 ①ボランティアセンターだより
 ②ボランティア情報の発信

講座・研修等の開催
 ①視覚障害者ボランティア入門講座
 ②やましなふれあい手話講座
 ③やましな要約筆記ボランティア入門講座
 ④ボランティア講座~知的障がいのある人とともに~
 ⑤福祉教育の取組推進

活動者相互の交流の促進
 ①山科ボランティアセンター運営委員会
 ②山科ボランティアグループ連絡会への支援

災害対策のための環境整備
 ①山科区防災会議への参画
 ②山科区災害ボランティアセンター設置・運営訓練

セーフティネット事業

日常生活自立支援事業
 ①相談対応
 ②サービス提供
 ③生活支援員の育成
 ④京都市成年後見支援センターとの連携による成年後見利用促進

生活福祉資金貸付事業
 相談は完全予約制です。予約なく来所されても対応できません。ご了承ください。
 ①生活福祉資金貸付調査委員会
 ②相談対応
 ③償還支援
 ④京都市生活困窮者自立相談支援事業等との連携

地域あんしん支援員の活動推進
 ①寄り添い支援
 ②選定会議
 ③支援会議
 ④定期支援会議
 ⑤参加支援の推進

生活支援事業

地域支え合い活動創出事業の推進
 ①地域支え合い活動調整会議
 ②地域のニーズと資源の見える化
 ③関係者のネットワーク化
 ④生活支援サービスの担い手養成
 ⑤生活支援サービスの創出支援
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